この冬、氷魚をいただきました。
琵琶湖ならではの食です。
四季折々の風景は私たちを楽しませてくれます。
琵琶湖をはじめとする自然の恩恵です。
私たちも自然の一部であることを忘れずに、
豊かな自然を未来につなげたいと思います。
新型コロナへの対応、これまでからある少子化への対応など問題は多い中ですが、
「議論」を重ねてより良い解決につながるように、今年も皆さまの声をいただきながら様々な提言に取り組んでまいります。
引き続きのご支援とご指導をお願いいたします。
目次
令和3年9月定例会議一般質問に立つ 「水素の利活用を促進するには」
水を電気分解して「水素」を得る—小中学校の理科で学ぶ内容です。
この「水素」は、再生可能エネルギーから得られる電気から作ることができるため、今後の新しいエネルギー社会で大きな可能性があるものだと言えます。
滋賀県としても水素研究会を立ち上げ前向きに導入の可能性などを検討しています。
しかし、エネルギーの課題解決の一助となるよう、また、水素の特性を踏まえた利活用となるようにする必要があります。
そのために水素をエネルギーとして利活用するにあたり社会として「つくる」「はこぶ」「つかう」というイメージを持つことが重要であると考え質問を行いました。
また、「水素」社会に向けたこれまでの事業といえば「水素ステーション」と「燃料電池車」の導入が多く、これ以上の展開がないように受け取られているように感じます。
そこで、水電解装置の導入を検討し純水素燃料電池との組み合わせでの電・熱利用や琵琶湖の上の新しいエネルギーの導入としての「水素船」について提案し見解を問いました。
水素の技術は、蓄える機能や「熱」での利用などの再生可能エネルギーの導入を進めるうえでの課題を解決できる重要な技術になり得ます。
前向きな答弁をいただきましたが、引き続き様々な提案を行っていきます。
令和3年12月定例会議一般質問に立つ 「儲かる漁業を目指して」
「琵琶湖漁業の存続」に向け、後継者不足や需要減少などの課題を解決するため10年後の目指す姿として「少数でも精鋭の儲かる水産業の構築」を掲げ、今年度から新たな取り組みが始まっています。
具体的には、琵琶湖漁業での年収1000万円を目指すとされています。
しかし、年収の現状は漁業経営体の9割が500万円以下であり、その多くが100万円から300万円が実態です。現状や目標の数値を踏まえ、数値の根拠や県に期待される役割や事業などについて問いました。
新規就業者のサポート、琵琶湖の水産物の消費拡大の支援、魚介類の生息や産卵場所の環境の整備、データを活用した漁業に向けたICTの導入などが適切に行われることが重要だと考えます。
また、水産課をはじめ県の持つ知見が水産資源の回復や水産業の発展に活かされ、国や市町など関係者と連携が図られる必要があります。
土木交通・警察・企業常任委員会①ー事業費見積の精度向上が必要
当初49.7億円だった事業費が17回の契約変更を経て98.1億円に—-
原松原線補助都市計画街路工事(※)の契約変更の議案審議を行いました。
契約変更の理由は、想定外に岩盤がもろく、想定外に重金属含有土が含まれていた、ことにより追加工事が必要となったということです。
事業の実施手法の検討にあたって、事業費用「コスト」は判断基準として大変重要なものです。
今回の議案のように当初の見積費用から実際の費用が大きく変更になると、議案審議の際に他の方法との比較などの検討や議論は適切だったのか?ということになります。
見積の精度が問われます。
今回の件を「想定外」として済ませてはならないと考えます。
前回の契約変更はじめ、これまでも機会あるごとに指摘してきましたが、改めて、今後の事業検討に生かすべく、問題点を指摘し、見積の精度向上など改善を強く求めました。
(※)彦根市の国道306号原町交差点と国道8号古澤町交差点を結ぶ1.7kmのバイパス道路建設工事。このうち1.135mがトンネル工事となっている。国道306号と国道8号を交差する外町交差点の慢性的な渋滞宰相を目的とした事業。
土木交通・警察・企業常任委員会②ー県内行政調査・琵琶湖の水位操作を学ぶ
昨秋は渇水が話題となった琵琶湖。
琵琶湖の水位は滋賀県民をはじめ流域に暮らす人々の生活、琵琶湖の環境や水産資源などさまざまに影響します。
しかし、琵琶湖の水位をつかさどる大津市南郷にある瀬田川洗堰の操作については、あまり知られていないと感じています。
よい機会なので現地での調査を提案したところ、国交省の琵琶湖河川事務所にご協力をいただき実現しました。
洗堰は治水と利水が前提です。
実際に雨が降ればその後の琵琶湖への流入量などはこれまでのデータを基にかなり正確に予測ができる、一方で、天候の予測はまだ難しいとのこと。
操作規則の範囲内で、自然相手に人間の知恵を駆使して緻密な計算のもと操作を行っていると理解しました。
そのような中、近年はコイ科魚類の産卵時期の水位を高位に保つようにしているなど、琵琶湖の環境に可能な限り配慮した操作をしているとのことです。
どのような考えのもと、具体にどのような操作が行われているか?を正しく知ることがまず大切であり、今後も継続して環境に配慮した操作をしていただくために滋賀県として情報交換や連携をする必要があると考えます。
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