3月8日は国際女性デーです。
本日は、国際女性デーが制定された経緯と世界各国の取り組みやお祝いについてみていきたいと思います。
目次
1 国際女性デーとは
本日3月8日は国際女性デーです。
1908年3月8日、ニューヨークで、女性の参政権を求める大規模なデモが行われたことを記念し、1975年以降、3月8日を「国際女性デー(international women’s day)」と定め、世界各国で様々な取り組みやイベントが行われるようになりました。
国連では、毎年国際女性デーのテーマを定めています。
今年度のテーマは、「持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等をいま」です。
女性の権利や地位を獲得するため、様々な戦いや変遷がありました。
フランス革命で掲げられた1789年の「人権宣言」はあくまで「男性の市民のための権利宣言」でした。
1791年、オランプ・ド・グージュというフランスのフェミニズム運動家が、「女性には処刑台に上る権利があるのだから、議会の演壇に上る権利もある」と訴えました。しかし、彼女の願いは届かず、国家反逆罪として裁かれ、ギロチンで処刑されてしまいました。
1911年には、オーストリア、デンマーク、ドイツ、スイスで国際女性デーに関する行事が行われ、100万人以上の人々が集会に参加しました。
参加者は選挙権と公職につく権利に加え、女性が働く権利、職業訓練を受ける権利、職場での差別を受けない権利も要求しました。
2 世界の取り組み
世界ではアフガニスタンやカンボジアなど、この日を国の祝日としている国が20カ国以上あります。
また、それぞれの国で個性的なお祝いやイベントを行っていますので、少し紹介します。
イタリア:世界的に有名な「ミモザの日」
イタリアでは“フェスタ・デラ・ドンナ(女性の日)”として男性が女性に日頃の感謝の気持ちを込めてミモザという黄色い花を贈る“ミモザの日”とされています。
3月8日のイタリアの国際女性デーは、男性が母親や妻、友人、会社の同僚などに感謝の気持ちを込めて愛や幸福の象徴である黄色いミモザが贈られます。また、女性同士で強さや団結のシンボルとしてミモザの花束を贈り合ったりもします。
最近では、ミモザの黄色をイメージしたケーキやパスタ、プレゼントを贈る人もいるそうです。
アメリカ:テーマに沿った様々なイベントを開催
アメリカでは、3月は『女性史月間』となっており社会に貢献した女性たちに焦点を当てる期間となっています。3月8日は、各都市で女性の社会進出やリーダーシップに焦点を当てたビジネスイベントを行ったり、アメリカ議会図書館や国立公文書館でテーマに沿った展示を行われたりします。
ほかにも、3月8日には、女性同士でご飯を食べたりすることも多いそうです。日本でいうところの女子会ですね!
中国:個性的な発展を遂げた「妇女节」
国際女性デーは、中国語では「妇女节」と呼ばれ定着しています。
中国では、半休がもらえたり、職場によっては女性従業員へのプレゼントを贈ったりする会社もあるそうです。
女性向けの衣料品等のセールも、この日に行われることもあるようです。
さらに、国際女性デーの前日の3月7日は「女子学生の日」とされていて、女性が現在の地位を得るまでの歴史を学んだり、女子大学生にお花を贈ったりする習慣があるようです。
編集後記
日本で女性にも参政権が認められたのは、太平洋戦争終結後の1945年になってからで、男性が選挙権を得てから20年後のことでした。
国際女性デーについて学びながら、私たちが、今当たり前に享受している権利を得るために人生を懸けて活動してくれた先人たちに感謝を馳せました。
性別や性的指向にかかわらず、すべての人が自分の能力を存分に発揮しながら幸せに生きていける社会を実現することに少しでも貢献できたらと思います。
ちなみに、国際男性デーは、11月19日です!
参考にしたサイト
国際連合広報センター https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/23089/
国連女性機関 https://japan.unwomen.org/ja/news-and-events/news/2021/12/iwd2022