今回は、大学生インターンのD君が記事を書いてくれました!
3月20日は動物愛護デーです。
日本における動物愛護デーのあり方を確認するとともに、実際に何をすればよいのか考えてみたいと思います。
1. 動物愛護デーとは
1949年、日本では戦前から確立されていた動物愛護の考えに則り、春分の日である3月20日は動物愛護デーと定められました。
また、動物愛護デーが含まれる週は動物愛護週間と定められました。
1973年に制定された動物愛護法4条2項で「動物愛護週間は、九月二十日から同月二十六日までとする」と定められたため、それ以降、動物愛護週間は秋分の日を含む9月に変更されました。
しかし、動物愛護週間とは別に、動物愛護デーは3月20日として残り続けています。
現在の動物愛護デーは、9月の動物愛護週間に比べてイベントなどの規模が小さいものになりがちですが、以上のような経緯を踏まえると、動物愛護について考える日としての歴史は長く、大切な日であると考えられます。
また、日本初の動物園である上野動物園は1882年の3月20日に開園され、現在も記念日として例年催し物が行われています。
2. 動物愛護デーの取り組み
動物愛護デーの取り組みは具体的には定められていません。
そのため、動物愛護デーにどういった取り組みをすべきかについては様々に解釈することができます。
「捨て犬を探して家で飼う!」といった責任が伴う大きな取り組みをすることはとても立派ですが、人それぞれに動物について想起し、大切にしようと思うといった小さなことでも十分なのです。
動物について考えてみることこそ動物愛護デーの最大の意義だと私は感じます。
他方、前述の動物愛護法からは動物愛護デーにすべきことについて示唆を得ることができます。
動物愛護法1条は動物愛護によって「動物の愛護に関する事項を定めて国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資する」とともに「人と動物の共生する社会の実現を図ること」を目的とすることを示しています。
このことからは、我々国民が動物愛護デーに動物のことを考えることができれば、動物愛護法の目的の達成に近づき、より平和で穏やかな社会を作ることに貢献できるともと読み解くことができますね。
今年の動物愛護デーがより多くの人にとって動物を通しての生命尊重や、動物との共生について考えてみる契機になれば良いなと思います。
3. 私の動物愛護デー
私はインコを飼っているので、動物愛護デーにはいつもより可愛がりたいと思います。
誕生日等の記念日にしか買わないフランス産の粟穂(インコのおやつ)を用意します。
また、動物愛護について考える最高の機会ですので、インコという領域に囚われず、町にいる鳥や虫といった身近にいるけれど、日頃あまり気にかけない動物も観察してみようと思います。
ちなみに世界動物の日は10月4日です!
参考
・環境省動物愛護管理法
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/index.html
・e-gov法令検索動物の愛護及び管理に関する法律(昭和四十八年法律第百五号)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=348AC1000000105
・東京都行政書士会 行政書士ADRセンター東京
https://adr.tokyo-gyosei.or.jp/